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私のこれまでの36年間の料理人としての考え方は、ただ美味しい料理を造り、お客様の満足を自分の満足として仕事をしてきました。
要するに物事や仕事を点で考えていました。
その間、調理師学校で10年間講師をしたり、プロ野球選手のキャンプの食事を朝、昼、夜と10年間受け持ったり、外国の日本大使館の料理人としても出向して本業の洋食料理の勉強に励んで来ました。プロ野球では若い選手や監督、コーチ、北海道から沖縄の出身と幅広い人達、又、一週目、二週目と疲れてくると食欲も落ちてくるので、食欲が出るように刺激のある料理を提供したり、「疲れを回復させるには?」「体に良い食材は?」を考えてメニュー作りもしました。大使館では欲しい食材の入手が困難で苦労もしましたが勉強に成りました。自分の子供たちにも出来るだけの時間を作り、手製の料理を家庭では食べさせてきたつもりです。
今年、私達のホテルがリニューアルしたレストランのコンセプトとして、地産地消(地元九州の食材)生産者の顔が見える食材、スローフード等をテーマに新しいお店を作りました。
改めてそこで、私は食材の大切さや、お客様の考え方・要望を知るにあたり野菜や果物を勉強しなければと感じ、野菜ソムリエの資格を取るために勉強し講習を受けました。しかし、勉強を進めるうちに、便利なコンビニやインスタント食品・核家族等の問題点を考え、また、栄養素はサプリメントで補うのでなく、食物をきちんと料理して良く噛んで食べ、適度の運動を通して体内で消化し、健康な身体を造ることだと感じました。
食と書いて「人を良くする」と思い、これからは食を通してお客様の健康を守り、子供たちには地域や学校のPTA等の中で、「食材」・「食」の大切さを一緒に勉強しながら伝えて行きたいと思っています。
現在は食育指導士の資格を取得し、さらに初心にかえり、漁師さん・農家の方・配達の方にも感謝しながらお客様の年齢や健康を考え、仕事や物事を点でなく線で考えて、今までの経験を生かして行きたいと思っています。 |